【マインド】準備力について
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ハヤトオオシロの野球NOTE
「戦わずして勝つ」という言葉は『孫子の兵法』にある一節。百戦百勝よりも戦わずして相手を屈服させることこそ、最も価値のある勝利とされている。
この考え方は、社会人野球やプロ野球の世界といった、高いレベルで実力がある程度拮抗している世界での勝負にこそ当てはまる話だと思う。単なる技術や力の差だけでは勝てない場面が増える中で、いかに相手に思うようなプレーをさせないか、いかに相手の選択肢を狭めてゲームの主導権を握れるかがカギになる。
「こういう状況だから、こうするしかない」と相手に思わせる展開を意図的に作ることができれば、こちらがゲームを支配している証拠。主導権を握ってこちらの土俵に引き込むことで、流れも勝利も引き寄せることができる。
トップレベルになればなるほど実力差は縮まる。その中で勝ち続ける選手やチームは、状況を自分たちでデザインし、相手をコントロールし、ゲームを支配する力を持っている。プレーする中で、技術を磨くだけでなく、相手の思考や行動をコントロールする視点を常に持っておくこと。戦わずして勝つ、勝負の思考。