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【ヒットが打ちたい】打率が残せる良いバッターとは

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安定してヒットを積み重ねるバッターの思考と技術

野球において、バッティングで結果を見る上で避けて通れない数字が「打率」です。
一方で、なかなか打率が上がらずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

打率はあくまで数字にすぎず、振り回されすぎるのは良くないですが、やはり結果が出ることは自信にもつながります。
そこで今回は、「打率を安定して残せるバッター=良いバッター」になるために必要な考え方と技術について、4つの特徴を整理してお伝えしていきます。


1. ボール球の見極め力が高い

まず最初に挙げたいのが、ボール球を見極める力です。

打率を残すにはヒットを打つことも重要ですが、同時に「アウトにならない」ことも非常に大切です。
仮に4打席あって1本ヒットを打ち、もう1打席でフォアボールを取れば、それだけで打率は3割、出塁率は5割を超えます。

また、ピッチャーは勝負どころで厳しいコースを狙ってきますが、それがすべてストライクになるわけではありません。特に追い込まれている2ストライク以降の場面では、ボール球で空振りや凡打を誘ってくるケースも多いです。

そういうボール球を冷静に見極めることができれば、簡単に打たされることなくカウントを運んでいけます。
結果として、フォアボールを選ぶ場面も増え、ヒット以外の形でも打率や出塁率を安定させることができます。


2. 甘い球を逃さず“積極打ち”できる

次に重要なのが、自分が打つべき球をしっかり打ちにいける積極性です。

レベルが上がれば上がるほど、自分がしっかり捉えられる“甘い球”は打席に1球あるかないか、くらいの頻度になってきます。
その1球を逃してしまうと、その後にくるのは難しい球ばかりです。そこで甘い球を「待ってたけど打てなかった」というのでは、チャンスを逃すことになってしまいます。

逆に、打率を残しているバッターは、甘い球に対してしっかりと反応し、仕留めることができています。
良いバッターは簡単にヒットを打ちに行っているようですが、しっかりと準備をしているからこそ、そういう形でヒットを打てます。

「打てる球を逃さない」
これは、バッターとしての大きな課題であり、技術以上に“打つための準備”の強さが問われる部分でもあります。


3. 打席を深いカウントまで使える

3つ目の特徴は、打席を簡単に終わらせない「粘り強さ」です。

例えば、初球・2球目であっさりストライクを取られて、追い込まれた状況。そこからベストピッチを投げられて三振してしまう。そんなシーンはよくあると思います。

しかし、打率を残せるバッターはそこで終わらない。
2ストライクに追い込まれても、ファウルで粘ったり、ボール球をしっかり見逃して、カウントを整えていく。

このようにして深いカウント(例:2-2、3-2)に持ち込めると、相手バッテリーにとっても投げにくくなりますし、結果として球数を投げさせることになります。その結果、相手ピッチャーの球威が落ちたり、甘く入る球が来る確率も高まります。

さらに、打席の中で多くの球を見ているということは、タイミングもどんどん合いやすくなる。
打率を残すためには、こうした「打席での粘り」も非常に重要な要素です。


4. 浅いカウントで“空振り”できる

4つ目が、浅いカウントで空振りできる力です。

「空振り」と聞くと、ネガティブなイメージを持つかもしれません。
しかし、ここで言う“空振り”とは、当てにいかず、自分のスイングを貫いている結果としての空振りです。

たとえば、0ボール・0ストライクの場面で、厳しい球に手を出してしまい、変に当たってしまって凡打になるケース。これは例え積極性があったとしても、結果的には非常にもったいないです。

打率を残せる選手は、こうした場面で当てにいかず、自分のスイングで振り切ることができる。
だからこそ、変な当たりでアウトになるのではなく、ファウルや“良い空振り”でカウントを進めることができます。

このように、「当てにいかない勇気」もまた、打率を残すためには欠かせない感覚です。


打率という数字の裏にある“思考と習慣”

ここまで、打率が残せるバッターの4つの特徴を見てきました。
• ボール球の見極めができる
• 甘い球を逃さず積極的に打てる
• 打席を深いカウントまで使える
• 浅いカウントで空振りできる

どれもすぐに身につくものではありませんが、日々の打席で意識するだけでも少しずつ上達できます。

冒頭でも触れましたが、打率に過剰に囚われることはおすすめしません。
とはいえ、良いバッターほど打率に結果が現れてくることもまた事実です。

打率がなかなか上がらずに悩んでいる方にとって、今回の内容がヒントになれば幸いです。
日々の打席を丁寧に、意図を持って、積み重ねていきましょう。

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大城駿斗

沖縄出身の社会人野球選手 電験三種取得・日商簿記1級絶賛勉強中

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シンプルさは究極の洗練である。

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