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【練習で上手くなれない人の特徴とは?】成長を加速させるために見直すべきポイント

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毎日の練習は、技術向上やスキルアップのために欠かせないものです。

しかし、毎日練習しているのに「成長が感じられない」「成果が出ない」という選手もいれば、「伸びやすい」「成長しやすい」選手もいます。

野球に限らず他のスポーツや仕事においても、日々成長し、上達していく人と、なかなか上達できない人がいます。

同じ時間を使って練習しても、着実に伸びる人もいれば、長く続けても変化が見えない人もいる。今回の内容は、その差は何から生まれるのかというお話です。

今回は、「練習で上手くなれない人の特徴」を私の独断と偏見で述べていきます。この特徴に当てはまると、毎日練習をしていても、上達しにくい状態です。

逆に言えば意識して改善することで、成長スピードは確実に上がるというお話なので、ぜひ読んでみてください。


練習で上手くなれない人の特徴

1. 練習を「やらされている」

練習で上手くなれない人の特徴として、最も多いパターンが「やらされている練習」です。

指導者やコーチから提示されたメニューを、言われた通りにただこなすだけ。言われたことを言われた通りにやる、という従順な面だけ鑑みれば、真面目に取り組んでいるように見えますが、実際は自分の成長につながりにくいです。

まだ未成熟なカテゴリー、小学生や中学生のレベルであれば、やらされている練習でもある程度上達していきます。

ただ、技術が成熟してきた段階では、「こなす練習」では頭打ちになって伸び悩みます。理由はシンプルで、それは“自分の練習”ではなく“人のための作業”になっているからです。

「言われたからただやっている」というのは、練習ではなく作業です。おそらくそれは、成長するための自分の意図がなく、目的の理解もない単なる動作の繰り返し。それを当然のように毎日繰り返していると、どんどん「作業化」して、練習しているのに技術的な上達がないという状況に陥ってしまいます。

まだ基礎のできていない少年野球や中学校、高校くらいまでは伸びるかもしれませんが、競技レベルが上がってくると、ただやらされる練習は通用しなくなります。

そこで必要なのは、与えられた練習を「自分の練習に置き換える」ということです。この置き換えることができないまま、やらされる練習をしてしまう人が、今世紀は結構多い印象です。

具体的には、
まずは出された内容に対して、その練習の目的や意図を汲み取ります。「このために練習するんだ」「これをレベルアップさせる練習だ」という感じで。そして、それらを汲み取っても足りない部分は「自分なりの仮説」を立てます。「こうしたらもっと良くなるんじゃないか?」「自分のここを補うための練習なんじゃないか?」というように。

そんな感じで、一つの練習に対して「自分のことに置き換えて変換」することが非常に大切です。これができないと、練習していても上手くなれないし、ぶっちゃけこれができれば何の練習をしても上達できます。

中には、自分の意図した練習がしたいから、全部個人練習にするべきだと考える人もいると思います。実際、個人競技なら間違いなくその方法になると思います。が、チームスポーツだと時間的な制約、場所や道具などの物理的な制約、監督の方針などといった組織的な制約などがあるので、致し方ない部分があります。制約がある以上はそこに不平を言ったとてどうにもならないので。野球をしている人は、この「変換」する考え方を持ってほしいです。


2. 何のテーマも持たない

「やらされる練習」の話と多少被ってしまう話になりますが、「テーマや意図を持たない」まま練習していると、上達することはできないです。

例えば毎日やるキャッチボールやノック。ぼんやりやるのか、あるいは、「今日は送球のラインを揃える」「無駄な力を抜いて投げる」といった具体的な意図を持つことで、体の使い方や動作の内容が変わります。そんなことは当たり前だとわかっていても、毎日テーマを持つというのは忘れがちだし、面倒になりがちです。ですが、それができるかできないかが「上達する人」と、「上達できない人」を分けるポイントでもあると思います。なので、毎日一個でも良いので何かテーマを決めて取り組むことを「習慣化」していくことが大切です。

テーマを持つことは、単に上手くなるためだけでなく、ミスの原因分析をすることにも直結します。上手くいかなかったときに、自分のテーマを持っていれば、「今日はこう意識したのにミスが出た。原因は何だろう?」と考えられるようになり、修正の精度も上がります。そういったことの繰り返しが、自分のプレーの引き出しにもなるので、「パフォーマンスの波を減らす」という観点からも、「テーマを持つ」というのは重要です。


3. 自分の現在地を知らない

これも大切です。自分の今の実力や課題を把握していない人は、練習内容が的外れになることがあります。

自分がどういう選手を目指していて、それに対して今どれくらいの立ち位置にいるのか。そこを知らないまま闇雲に練習していても、良い成長は望めないです。成長どころか空回りしてしまうこともあります。しっかり自分の長所や短所を把握して、目標から考えた自分の現在地がわかっているからこそ、自分のやるべき練習や、取り組む内容が見えてきます。

例えば守備で、自分の現在地を考えるとゴロの練習が必要なのに、フライ練習ばかりしてしまう。極端な例ですが、自分の現在地を認識していないと、こうした「ズレ」が生じてしまうことがあります。

あとは、未成熟のカテゴリーだとそもそも、目指している選手像がわからないということもあります。ゴールが決まってないと、現在地も知ることができません。「どんな選手になりたいの?」「こんな風になりたいっていう野球選手いる?」と聞かれて、「わからない」や「考えたこともない」という状態では、まだまだだということです。


4.振り返りをしない

自分の現在地を知るためにも、「振り返り」が大切です。練習や試合後に自分の振り返りをちゃんとできている、という選手は案外少ないのではないでしょうか。「振り返る」という作業は、上手くなるためにとても大切なことです。

例えばバッティングで、うまいこと行かなかった日があったとして。映像を見ると「バットが遠回りしていた」としましょう。まず必要なのは「動作の改善」ですが、そもそもなぜ動作が悪くなったのかを考えることも必要です。動作が身についてないからそうなったのか、疲労が溜まってその動きにならざるを得なかったのか、あるいは別の要因か。その自分の分析次第で、スイング練習をするのか、疲労を抜くために休むのか、などアプローチが変わってきます。日々振り返りがきっちりできていて、自分の分析の精度が高い人は、こんな感じでいろんな要素から分析ができます。

このように上達していく人は、しっかり振り返りを行います。その上で自分なりの分析をし、原因に対処することができます。逆に上達できない人は、そもそも振り返りもしなかったり、分析が甘かったりで、原因を対処できません。上達が遅くなってしまうということです。

練習で上手くなるためには、振り返る習慣をつけて、自分を分析する力を養いましょう。分析は映像だったり、数値だったり、周りの人の意見を聞いたり、いろんな手立てがあります。日々振り返りをしていれば、どんどんその「精度」が高まっていきます。


5. 素直じゃない

人からのアドバイスや指摘を素直に受け入れられない人は、成長が遅れてしまいます。

特に短所や弱点を指摘されたとき、聞き入れず反発してしまうと課題克服のきっかけを逃してしまいます。

もちろん、全ての意見をそのまま受け入れる必要はありません。しかし「まずは試してみる」という柔軟な姿勢は、上達する人の共通点です。小さい頃は特に、素直に学ぶ姿勢を持っている人は、吸収力もあるので伸びやすい傾向にあると思います。


6. 自分の軸がない

素直さは大切ですが、それと同時に「自分の軸」を持つことも重要です。

人の意見を全て受け入れるだけでは、自分のスタイルや方向性が定まらず、ブレブレになってしまいます。

例えば「自分はこういうスタイルの選手になりたい」「そのためにこの練習方法を信じてやり切る」という明確な目標や信念は、外部の人から与えられるものではなく、他でもない自分自身で築くものです。

上達する人は、人の意見を参考にしながらも取捨選択ができます。逆に軸がない人は、アドバイスのたびにやり方やスタイルが変わり、結果的に遠回りしてしまいます。

この「素直さ」と「頑固さ」のバランスが取れることも、上手くなるためには必要です。聞くべき意見は吸収しつつ、自分の信念や感覚は大切にする。ただし、どっちもバランス取るのが難しいなら、頑固になる方が個人的には良いと思います。


7. 頻繁に怪我をする

怪我は上達することのブレーキになってしまいます。

特に怪我で長期間の離脱をしてしまうと、練習ができないことで、技術的にも体力的にも精神的にも、マイナスな要素が大きくなってしまいます。もちろん怪我をしたくてする人はいないと思います。ただし突発的、単発の怪我じゃなく、何度も怪我を繰り返してしまう人にはそれなりに原因があるかと思います。ありがちな原因として、

・疲労回復が不十分
・動作が非効率、無駄な力が入っている
・アップ不足
・局所に負荷をかけすぎる

野球界では「良い選手は怪我をしない」と言われたりもします。怪我をしにくい体づくりや、日々のセルフケアも、上達するためには自分で責任を持って行うべきです。


おわりに

はじめにも書きましたが、今回紹介した「練習で上手くなれない人の特徴」は、裏を返せば成長するための改善ポイントです。「やば、ワイ、当てはまってるかも」と思った人は、ネガティブに考えるのではなく、改善すればもっと上手くなれるものだと考えていただければと思います。

練習は毎日やっていると、ルーティン化してどうしても作業になりがちです。ですが、その中で「しっかり考えて取り組めるか」が自分の成長を大きく左右します。毎日上達する意識が持てれば、意識してない人と大きく差が開くはずです。

「身体」じゃなくて「頭」で上達しましょう。

良い感じの事言えたので終わります。参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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大城駿斗

沖縄出身の社会人野球選手 電験三種取得・日商簿記1級絶賛勉強中

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