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【結果が出ない時】アスリートが大切にしたい「在り方」の話

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結果が出せなくて悩んでいる人、結果を出したいと思っている人に読んで欲しい内容です。

スポーツを本気でやっている人なら、誰もが結果を出したいと考えると思います。自分が試合で活躍したい、この勝負になんとしても勝ちたいと考え、そのために日々練習し、体を鍛え、時間もエネルギーも注ぎ込んでいるかと思います。

また、スポーツに限らず仕事にせよ、勉強にせよ、何かに本気で取り組んでいる人には、「絶対に結果を出したい」というような気持ちがあったりすると思います。 私自身も、これまで野球をやってきて「絶対に結果を出したい」という場面がたくさんあったので、その気持ちがとてもわかります。

しかし、どれだけ努力しても必ず結果が出るとは限らないというのが現実です。
そこで今回は、「結果を出したい人」が「結果が出ない時」にこそ大切にしてほしい “在り方” についてのお話しをしたいと思います。

パッション大盛りで書いて行くので、火傷しないように気をつけながら読んでください。


結果に悩んでいる時に考えて欲しいこと

 

ほぼ全員、負ける。結果以上に価値を生むもの

スポーツの世界では「勝つこと」「実績を残すこと」が最大の価値だとされがちです。もちろんそれはある程度は事実ですし、私自身も結果を追い求めながら野球をしています。

ただその一方で、今の時代、アスリートが結果だけに縛られてしまうと、もったいない気がしています。

競技スポーツには必ず「勝敗」があり、試合があれば一方が「勝者」で、一方が「敗者」になります。
突き詰めれば、最後まで勝ち続けた「NO.1」以外は、全員が「敗者」だということになります。 「最初から負けた人」も「最後だけ負けた人」も、一様に「敗者」と括るのは少し極端な話ではありますが、結果を求めているアスリートが、最終的に行き着く先はそういう話だと思っています。

つまりほぼ全員が、最終的には負ける。
ここでは「どうせ負ける」という悲観的な話をしたいのではなく、 負けるからこそ、「結果を残すこと以外で、どんな風な形で周りに価値をもたらせるか。」 を考えることが、必要だと思っています。

では、結果以外でどのようにすれば価値をもたらせるのか。 それが「どんな選手であるか」「どんなチームであるか」という「在り方」の部分です。「在り方」はわかりやすく価値提供できる「結果」よりも、土台になる重要な部分です。


在り方は「キャラクター」

在り方というと難しく聞こえますが、もっと身近な言葉で言えば「キャラクター」です。

芸能人やYouTuber、アイドルなどを例に挙げますが、 動画の内容とか、曲の内容という「本業」の部分じゃなくても、キャラクター自体を魅力に思えば、その人の存在そのものに価値を感じることがあると思います。

アスリートも同じです。 勝ったから価値がある、負けたら価値がないという単純な勝敗ではなく、存在自体が周りにとって価値として認識されるような選手・チームを目指すことも、結果を求めることと同等に大切だと思います。


そもそもなぜ結果を出したいのかを考える

ではどのようにして、在り方を考えるかについてです。

私たちはそもそも、なぜ結果を求めるのでしょうか。そこを考えることが第一歩です。

 自分のため、家族のため、仲間のため、ファンのため、プロになるため、賞賛されるため、恩返しするため、誰かを勇気づけるため、etc,,

人によって動機はさまざまですが、この“なぜ”の部分をはっきりさせることが、自分の中でブレない軸をつくります。忘れがちなことですが、多くの人にとって結果はゴールそのものではなく、その先にある願いや想いを実現するための手段にすぎません。


「なぜ」が分かれば在り方が決まる

たとえば「仲間に勇気を与えたい」という目的を掲げているとしましょう。その場合、結果を出すことはもちろん目的達成の大きな手段になります。

一方で、普段の振る舞いや練習での姿勢、仲間への声かけもなどもまた、その目的を達成するための「在り方」となります。

つまり、「在り方」自体が「仲間に勇気を与える」という価値をもたらす。

「在り方」にこだわることで、結果が出ていない段階でも、目的の一部をすでに果たしていることになるのです。


結果ばかりに囚われる危うさ

一方で、結果だけに執着しすぎてしまうと大切なものを見失いがちです。 例えば、

・勝利だけが目的となり、周りの人や環境に感謝しなくなる
・実績を理由に他人を見下す
・人として尊敬をされない育ち方をする

こうした状態は、たとえ結果が出ていたとしても危険です。逆に結果が出ていなくても、周囲にとって必要な存在であれば、その人には確かな価値があるということになります。結果の枠を超えて、周りの人を魅了できるのです。


在り方が行動を変え、行動が結果を変える

在り方にこだわることは、「結果が出ない人の逃げ道」というわけではないです。

「なぜ結果を出したいのか」という軸を持ち、それに沿った「自身の在り方」を意識すれば、日々の行動が変わります。 (例:練習への姿勢、周りの人との接し方、自分の中の考え方、など)

そして行動が変われば、結果も変わっていきます。普段の自分の在り方が土台となり、自然と結果につながる。要するに結果を出すためにこそ、在り方を磨いていく必要があるのです。


優れた「結果」➕「在り方」で価値を提供できる人へ

最終的に目指すべき方向は、「結果と在り方の両方で価値を提供できる存在」です。

競技者としてしっかり結果を出す。一方で結果が出ているときも、出ていないときも、常に周りの人や社会に良い影響を与えられる。そんな選手は、必ず応援され、信頼されます。

自分だけのために勝ちたいと思う人なんて、ほとんどいないと思います。結果を出したい心理の奥には、得てして周りや社会の存在が関与していると思います。「自己超越」、自分の枠を越えて、社会や誰かのために行動したいという欲求が、我々には本能的にあると思うので。


おわりに

今回の内容をざっとまとめると、

・結果を求めるのは当然大事 。
・「なぜ結果を求めるのか」を問い直し、目的を確立すること
・目的が定まれば、自然と在り方が決まる。普段の振る舞い自体が価値を生む。
・結果だけを追いかけて在り方を欠くことは危険。人としての価値を失う。
・在り方にこだわれば行動が変わり、最終的に結果につながる。

結果が出ない=価値がない という考えにならないように、日々競技生活を続けて欲しいです。

ショーヘイオオタニを観てて常々感じるのですが、 彼は圧倒的な結果で、今や世界最高峰のプレーヤーです。が、実績以上に、二刀流で挑戦するという野球選手としての「在り方」自体に魅力を感じている人も多いはずです。 結果は大切ですが、在り方はそれ以上に大切です。

そんな感じで無理矢理に締めにかかります。

もし今、結果が出ずに悩んでいる選手やチームがあれば、一度立ち止まって自分の在り方を見直してみてください。 結果はいつもコントロールできるものではありませんが、在り方は今日からでも変えられます。レギュラーであろうが補欠であろうが、勝っていようが負けていようが、それぞれの立場で価値を生み出して欲しいなと。

最後に
ミスドの「汁そば」の在り方は、とても良いなと思います。

読んでいただきありがとうございました。

プロフィール写真

大城駿斗

沖縄出身の社会人野球選手

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